小さな和室の［かんばやし塾］の１人塾長、上林です。

３月も三分の一が過ぎようとしています。
新年度は目の前ですが、色々と心配な日々ですね。

先日のブログ記事で、学習指導要領の改訂により
小学校で習う英単語の数が６００〜７００、
中学校では１６００〜１８００語となったと書きました。



単に数だけ見ると、そんなに多くの英単語を覚えて
聞いて分かって、話せて、読んで、書けなくてはいけないのか
というと、小学校に関してはそうではありません。

「ゆっくりと話されれば、理解できる」ということが
基本で、理解できた単語を使って自分の言いたいことを
相手に伝えられるかどうか、がもう一段階上、ということです。

読んだり、書いたり、はさほど必要ではありません。
中学校でも、先ずは、聞いたり、話したりが優先されます。

ちょっと難しい表現になりますが、以下は文科省による
中学校の外国語（英語）についての目標の一部です。

『簡単な情報や考えなどを理解したり表現したり伝え合ったりする
コミュニケーションを図る資質・能力」が外国語科の目標の中心となる部分である。

外国語の音声や文字を使って実際にコミュニケーションを図る資質・能力であり，
・理解する
・表現する
・伝え合う
という三つの要素に整理した。

「理解する」，「表現する」という単に受け手となったり
送り手となったりする単方向のコミュニケーションだけでなく，
「伝え合う」 という双方向のコミュニケーションも重視している。』

グローバルな世界がますます発展する中で、
ITを使いながらも、お互いにコミュニケーションを取るための
話し、書く、といったアウトプットの英語力が重要視されてきています。



中学校、高校では、オールイングリッシュの授業だと思います。
実態を知らないので「思います」としか書けませんが、
実は、「英語」ではなくて、「外国語」という教科なんですね。

塾では、小学生の英語では、聞いてわかるだけでなく、
文科省の目標を踏まえ、できるだけ英語を使うようにしています。
自分の言いたいことを英語を使って表現できるようになってほしいからです。

英語らしい英語の発音や抑揚を身につけることで
聞き取ることも話すこともできるようになります。

読んだり書いたりは自分でも練習できますが、
発音などは、正しい音を聞いて反復することで習得できます。




↑発音矯正のオンラインレッスンもあるようですね。
それほど、日本人の発音は矯正が必要なんだな、と思います。

小学生以上になると、英語らしい発音をすることに抵抗があるようです。
なぜか分かりませんが、聞こえた音をそのまま再現するのは
難しいのか、恥ずかしいのか…。



英語ができるようになりたい、と言うけれども
英語らしい発音を真似しようとしないのか、できないのか。

ここは、指導者の私も（真剣に練習して）しつこくやらせるしかない関所です。

今覚えて身に染み込ませておけば、絶対、役に立つのに、と
何だか、とってもはがゆい気持ちになることもあります。

英語らしい言い方ができたら嬉しいと思ってもらえるよう
楽しくも、意欲的に取り組める指導を考えていきます。


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