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授業で動画見るだけなら先生はいらんじゃん!

久々の投稿です。
なかなか書く時間が見出だせず、年度末になってしまいました。

昨年11月過ぎてから、中学3年生の方の最後の追い込みのお申し込みがあり、週1回、時間も多く取り、2月まで頑張ってくれました。

しばらく連絡がなかった大人の英会話の方からも、コロナが落ち着いたので来られるようになりました、との連絡があり、なんだかホッとしているこの頃です。

さて、年度末にあたり、書いておかねば気持ちが収まらない事があって、書かせていただきます。
お時間があれば、最後まで読んでください。
そして、少しでも、考えていただけたら嬉しいです。

先日、塾の小学6年男子A君のお母さんが「先生、ちょっと気になることがあって」と、話してくださった学校の話です。

小学5,6年の外国語が教科になって3年目になります。
他の教科と同様に指導要録には1〜3の評価が付きます。
前後期、それぞれA,B,Cが通知表に記されます。

今年度始めの4月頃、塾の他の学校の子が小6の単元をやっている時に、A君の学校では、5年の最後の単元をやっていました。
他の学校で単元2のテストを終わった頃、6年の単元に入ったようでした。

何があったのか、その頃、授業スピードが一気に上がり、あれよあれよと言う間に追いつきました。
今の年度末の時期、他の学校では最後の単元をやっていますが、彼の学校では、すでに全単元を終了して(かどうかは定かではない)先生がYou Tubeの動画を色々と見せてくださっているらしいのです。

A君のお母さんは、決して学校の授業に対して意見するようなタイプの方ではありません。
お母さんが「気になる」という部分について、聞かせて頂きました。

「面白い動画や映画を授業で見せてもらって楽しい、見てるだけやで楽や、面白いから英語の時間が楽しみ、と子どもは言ってます。
嫌だ、嫌いだ、つまらん、と言うよりは、外国の物事、つまり異文化に興味を持ってくれるから、動画見るだけでも良いことだとは思うんですけど、そんなの家でも見れますよね。

You Tubeの動画はそりゃ面白いに決まってるし、グルメの動画でも、好きか嫌いか、どれが美味しそうか、など習った英語で話されるのかと思ったら、どうも日本語でお話されているようです。

有名なバスケのプレイヤーの動画を見せたり、1時間も2時間もずっと映画を見せたり。
そりゃ面白いでしょうけど、小学生の英語の授業ってそんなもんなんですか?
せっかく教科になって、頑張ろうって思ってる子どもさんもいると思うんですよ。うちの子はそれほど英語頑張ろう、ってタイプじゃないのでいいんですけど…。

まあ、高校生とかなら、英語聞く勉強にもなりそうだけど…。
最近、そんなのがずっと続いているので、中学校へ行って大丈夫なんだろうか、と心配になって…」

とおっしゃるのです。

「習得すべき内容を先生が全部教えてくださっていれば大丈夫だとは思うんですが…」
と答えておきました。
教科書をどう教えるかは、先生次第です。
だから、すべての内容をしっかり教えてくださっていて、復習する必要もないのなら、それはそれですごいことだと思います。

そこで、その当の本人達に学校の授業について「どんなことやったの?」とか「どんな英語の単語や文を覚えてる?」と聞いてみたところ、

「何やったっけ?最後は書いて出した。それをALTがチェックしてくれた…かな?」と曖昧な返事。

忘れるのはもちろんアリです。
忘れないなんて絶対ない。忘れるからこそ、何度も反復したり、繰り返し口頭練習したり、何時間もかけて同じことを復習したりするのです。それが外国語学習の王道です。それしかありません。

週2時間、年間70時間の外国語(英語)の授業で、全部の単元の内容を全部の子どもがある程度できるように教えるのは、英語を専門にやっている専科の教員でも難しいです。どんなに時間があって教材研究を重ね、授業の練習をし、追試をしても、なかなかうまくはいきません。(少なくとも私はそうです。)

専科でさえそうなのだから、担任が外国語を教えるのは本当に大変です。

だからしょうがない部分もあると思ったのですが、彼の外国語の担当の先生は担任ではなく、英語専門の先生だと言います。
私としては、大事な授業の時間を、子どもたちが喜ぶだろうからというだけで動画を見せるだけにしないで欲しいと願うばかり。

子どもたちには『教育を受ける権利』があります。
「学びたい。もっと英語がうまくなりたい。もっと話したい。分かりたい」という向上心もあります。
なければ、または、その向上心が眠っていれば、それを引き出してやるのが教師の仕事ではないか。
授業を工夫し、どうしたら子どもたちが興味を持ち、ワクワクし、話したい、学びたい、と思うようになるだろう、と試行錯誤しながら、子どもたちと学びの場を共に作っていく醍醐味が授業にあると思います。

だからこそ、学校の教師を目指し、ブラックと言われる現場で、子どもたちと生きることを選んだのではないでしょうか。

未来に向けて、自分を高めていく『主体的に粘り強く学びに向かう態度』をサポートし、励まし、そのために、常に自身を振り返り、自分の授業を高めていく義務が、教師にはなければならないと思うのです。
それを踏まえて、そういう授業を「動画」や「映画」を材料として準備し、材料を料理するように授業を組み立てていられるのなら、教室で子どもたちに真摯に向かい合っていらっしゃるのなら、それは素晴らしいことです。
私にはなかなかそうはできません。
一人ひとりの子どもの向上心をすくい上げることすら、1年かけてもできないと落ち込むことも沢山あります。
「ああ、今日もうまくいかなかった。明日はこうしよう。ああしてみよう」試行錯誤の毎日です。

A君のお母さんの「気になること」、私も気になります。

塾に行ったり、学校とは違う場で英語教育を受けたりできる子どもたちばかりではありません。
公教育は平等にこどもたちに教育の機会均等の場を与えるべきで、それに携わる教員は、その場で子どもたちの「教育を受ける権利」を成就させる義務を遂行するために全力投球するべきです。
教員はみんなそうやって、現場で体を張って頑張っていると信じたい。

教員だけでは有りません。
自分を信じて、自分が伸びることを信じていける子どもたちを育てることは、教師だけでなく、子ども時代を生きてきた、大人の役目なのではないか、とも思います。

もちろん、それは私にも当てはまります。
私自身も気持ちを引き締めて、自分に恥ずかしくない自分でいたいです。

A君のお母さんの「気になること」は、私に真剣に教育のあり方を考えるきっかけとなりました。

もっと教員が増えて、一人ひとりの教員に少し余裕ができれば、子どもたちも今よりもっと良い環境で
良い教育を平等に、公平に受けられるのになあ、と思うこともあります。

私も、生涯現役は無理かもしれませんが、可能な限り、全力投球で頑張りたいと思います。
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